和歌山城(紀州徳川家の居城)

平山城

和歌山城は、和歌山県和歌山市一番丁にある平山城です。御三家の一つ紀州徳川家の居城です。

城跡は国の史跡に指定されており、2006年には、二の丸と西の丸を結んでいたと言われる御橋廊下の復元工事が始まりました。

同年に日本城郭協会から日本100名城(62番)に認定されています。一つの特徴としては時代によって異なる石垣の積み方などがあげられます。

和歌山城(わかやまじょう)は

徳川頼宣によって1621年より城の大改修と城下町の拡張を始められました。大規模な城構えになる計画でしたが、幕府よって謀反の嫌疑をかけらたこともありかなえることができませんでした。

また、外堀も拡張しようとしましたが、これも嫌疑をかけられ中止になり、今でも堀止の地名を残しています。その後、数度の火災に遭いましたが、その度に再建されています。城跡として現存しているのは、最盛期の4分の1ほどの面積だそうです。

和歌山城の主な沿革

豊臣秀吉の天下取りに尽力した弟の秀長は、1585年の紀州征伐の副将軍として参陣しました。その平定後に、秀長は秀吉より紀伊と和泉の2ヶ国が加増されています。

和歌山城は、当時「若山」と呼ばれていた、この場所に秀吉の命により築城されました。普請奉行に築城名人の一人、藤堂高虎、その補佐役に羽田正親横浜良慶を任じられ、1年で完成されています。その際に「若山」が「和歌山」と改められました。

1586年、桑山重晴が3万石を与えられ城代になり、本丸を中心に手直しを行っています。1600年、関ヶ原の戦いの後、東軍(徳川家康の軍)に属した桑山一晴は正式に紀伊和歌山に2万石を与えられましたが、まもなくして大和新庄藩に転封となっています。

その後、東軍に属した浅野幸長が関ヶ原の戦いの軍功により37万6千石を与えられ紀州藩主となって入城しました。幸長も城の改修を行っています。

1605年の頃、下見板張りの天守が建てられました。1619年には、浅野氏は、改易となった福島正則が治めていた広島藩に加増転封となりました。

浅野氏に代わって入城したのが、徳川家康の十男の頼宣です。55万5千石が与えられ、御三家の紀州徳川家が成立しました。

頼宣は2代将軍徳川秀忠(兄)より銀5千貫を受領して、これを元に1621年から城の改修と城下町の拡張を開始しましたが、改修が大規模であったため幕府より謀反の嫌疑をかけられるほどであったそうです。

1655年の11月、西の丸に隣接する家臣の屋敷より出火して西の丸と二の丸に延焼しています。1813年には西の丸大奥より出火して西の丸御殿が全焼しました。

1846年7月26日に雷雨があり、天守曲輪に落雷して御殿を除く大小天守など本丸の主要建造物が全焼しました。

江戸幕府の武家諸法度では天守再建は禁止されていましたが、御三家ということで特別に許可され、1850年には、大小天守等が再建されています。

1871年明治政府の廃城令により廃城となり、多くの建造物が解体もしくは移築されました。

二の丸御殿は、1885年に大坂城へ移築され、1931年から大阪市迎賓館(紀州御殿)として使用され、戦後は米軍施設として使用されましたが、1947年に失火により焼失しています。

1931年に国の史跡に指定され、1935年には、天守をはじめ11棟が国宝に指定されましたが、1945年7月9日のアメリカ軍の和歌山大空襲によりすべてが焼失しました。

1958年に天守群が鉄筋コンクリートにより再建されました。

和歌山城の縄張

本丸の北側に二の丸があり、その外に大きく三の丸が配置されている、梯郭式平山城です。

和歌山市の中心部の標高48.9mの虎伏山(とらふすやま)山頂に築城され、北部を流れている紀の川を天然の堀としています。

遺構としては石垣と堀をはじめ、岡口門と土塀、追廻門が現存しています。特に岡口門と土塀は、国の重要文化財に指定されています。

また、大小の天守群とそれに続く櫓(やぐら)や門、大手門、一之橋が外観復元されていますが、老朽化が進み今後大小天守群、二の丸御殿を木造復元されるする予定になっています。

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和歌山城の所在地

〒640-8146 和歌山県和歌山市一番丁3

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電車又は鉄道を利用するなら
・南海電気鉄道「和歌山市駅」 から「和歌山城」まで 徒歩11分

・JR紀勢本線「紀和駅」 から「和歌山城」まで 徒歩22分

・JR紀勢本線「和歌山駅」 から「和歌山城」まで 徒歩25分はこちら

路線バスを利用するなら
・15系統「市役所前バス停」 から「和歌山城」まで 徒歩1分

・10系統「城北橋バス停」 から「和歌山城」まで 徒歩4分

・15系統「公園前西バス停」 から「和歌山城」まで 徒歩4分

高速道路を利用するなら
・阪和自動車道「和歌山IC」 から「和歌山城」まで 4.3km

・阪和自動車道「和歌山北IC」 から「和歌山城」まで 5.4km

・阪和自動車道「海南東IC」 から「和歌山城」まで 9.8km

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和歌山城公園動物園

和歌山城内にある和歌山公園動物園は、1915年に創立され、整備が開始されました。その後、1970年の5月には、リニューアルオープンされました。

この童話園はペンギンやアメリカビーバーをはじめ、おなじみのサルやシカなどの哺乳類を中心に、フラミンゴやペリカンなどの水辺の鳥を中心に飼育されています。今も市民に人気の身近な動物園です。

紅葉渓庭園について

和歌山城内の北側に位置しており、自然の起伏を巧みに利用した庭園です。徳川頼宣が造営しました。色鮮やかなモミジが池の水面に映え鳶魚閣(えんぎょかく)を彩り、趣深い秋の風情を感じることができます。

和歌山マリーナシティ

穏やかな気候と美しい海岸線、恵まれた自然につつまれた人工島にある総合レジャー施設です。地中海の港街をイメージしたテーマパーク「ポルトヨーロッパ」や国際級マリーナ、海釣り公園、天然温泉施設(天然紀州黒潮温泉)、黒潮市場などがあります。

黒潮市場

黒潮市場は、和歌山マリーナシティにある海鮮市場で、日本各地から旬の海の幸が集まっており、名物は毎日行われる「生マグロ解体ショー」です。ダイナミックな包丁さばきを間近で観ることができます。

海のすぐそばにあるバーベキューコーナーで、新鮮な魚介類やお肉、野菜などを焼いて楽しめます。

ポルトヨーロッパ

中世のヨーロッパの港街を再現したテーマパークです。異国情緒と刺激的なアトラクションを体験することができます。

休暇村紀州加太

大阪から車で約90分の場所にある高台の施設です。

眼下には友ヶ島や淡路島、四国まで観ることができます。

息を呑むほどの美しい淡海峡に沈む夕日と加太淡嶋温泉「天空の湯」はお勧めです。

少しぬめりのあるお湯は「美肌の湯」として特に女性に人気です。

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